空き家の管理方法4選|費用相場と放置リスクを完全ガイド

空き家・実家売却

空き家の管理方法4選|費用相場と放置リスクを完全ガイド

空き家の管理方法は、「実家を相続したが遠方に住んでいて、頻繁に帰省できない」——そんな方が最初にぶつかる悩みです。管理を後回しにして空き家を放置すると、建物の劣化が進むだけでなく、固定資産税が跳ね上がるリスクもあります。

一方で、遠距離に住んでいても、シルバー人材センターや民間の空き家管理サービスを使えば、月1回程度の訪問だけで最低限の管理を続けることは十分可能です。この記事では、放置した場合のリスクから、自分でできる管理方法、外部サービスに依頼する場合の費用相場、そして管理を続けるか売却するかの判断基準まで、遠距離で実家を管理する方に向けて完全解説します。

「何から手をつければいいか分からない」という方も多いと思いますが、空き家の管理方法は一度に完璧な体制を整える必要はありません。まずは最低限の見回りから始め、状況に応じてサービスを見直していくという考え方で十分です。

こんな方におすすめ

  • 親が施設に入居した、または亡くなって実家が空き家になった方
  • 遠方に住んでいて実家に頻繁に帰省できない方
  • 空き家を放置するとどんなリスクがあるのか知りたい方
  • 管理サービスを使う場合の費用相場を知りたい方
  • そもそも管理を続けるべきか、売却すべきか迷っている方


この記事でわかること

  • 空き家を放置した場合に起こる「管理不全空家」「特定空家」のリスク
  • 固定資産税が最大6倍になる仕組みと時期
  • 遠距離でもできる空き家管理方法4つの比較
  • 民間の空き家管理サービス・シルバー人材センターの費用相場
  • 空き家の火災保険で注意すべきポイント
  • 管理を続けるか、売却するかを判断する基準

空き家を放置するとどうなるか|管理不全空家・特定空家のリスク

「まだ売るかどうか決めていないから」と空き家をそのまま放置してしまうと、固定資産税の負担が大きく増えるリスクがあります。2023年12月13日に施行された改正空家等対策特別措置法により、空き家の管理状態に応じた区分と措置が強化されました。

区分 状態 措置
管理不全空家等 放置すれば特定空家等になるおそれがある状態 市区町村から指導・勧告。勧告を受けると固定資産税の住宅用地特例が解除
特定空家等 倒壊の危険や衛生上有害な状態など、周囲に著しい悪影響を及ぼす状態 指導・勧告・命令、従わない場合は行政代執行(強制的な解体等)の対象にも

ポイントは、従来は「特定空家等」に指定されて初めて課税上の優遇が外れていたのが、改正法では一段階手前の「管理不全空家等」の段階で勧告を受けただけでも優遇が解除されるようになった点です。詳しい制度内容は国土交通省の「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律について」で確認できます。

注意点


住宅用地の固定資産税は本来、200㎡以下の部分で評価額の1/6、200㎡超の部分で1/3に軽減されています。この特例が解除されると小規模住宅用地で最大6倍程度、一般住宅用地でも最大3倍程度まで固定資産税が増える可能性があります。

勧告を受ける前の「指導」の段階であれば、庭木の伐採や建物の簡単な補修など、最低限の管理をするだけで解消できるケースがほとんどです。空き家の管理方法を早めに決めておくことが、結果的に税負担を抑えることにもつながります。

空き家を管理せずに放置した場合に実際に起こりやすいトラブル

固定資産税の増額だけでなく、空き家の管理を怠ると建物そのものや近隣との関係にも具体的なトラブルが生じやすくなります。実際に管理不足の空き家で起こりやすい代表的なケースを見ておきましょう。

管理不足で起こりやすいトラブル事例

  • 害虫・害獣(ハクビシン・ネズミ等)の侵入・繁殖により、周辺住民から苦情が入る
  • 雑草やツタが敷地外にはみ出し、隣地の通行や日照を妨げる
  • 郵便物やチラシが溜まり、空き家であることが外から分かり、不法侵入や不法投棄の標的になる
  • 雨漏りや水道管の劣化に気付かないまま放置し、修繕費が高額化する
  • 台風・積雪で屋根材やブロック塀が崩れ、近隣の建物や通行人に被害を与え、損害賠償責任を問われる

これらのトラブルは、月1回程度の見回りや通水・通風だけでも発生を大きく抑えられるものがほとんどです。特に倒壊やブロック塀の崩落による近隣への損害は、所有者が管理責任を問われ、高額な損害賠償に発展するケースもあるため注意が必要です。

遠距離でもできる空き家管理方法4つの比較

空き家の管理方法には、大きく分けて次の4つの選択肢があります。それぞれの特徴を比較しました。

方法 費用の目安 頻度の目安 向いているケース
①自分で定期的に帰省する 交通費・宿泊費のみ 月1回〜数か月に1回 実家までの距離が近い、休みが取りやすい方
②近隣の親族・知人に依頼する 無償〜謝礼程度 随時(見た目でのチェック中心) 近所に頼れる親族・知人がいる方
③シルバー人材センター 1回数千円〜1万円程度(作業内容による) 年数回〜月1回 費用を抑えたい方、地域密着のサポートを希望する方
④民間の空き家管理サービス 月額3,000円〜1万円程度 月1〜2回の定期訪問 報告書や写真での状況確認をきちんと受けたい方

遠距離で実家を管理する場合、①の自分での帰省だけに頼るのは負担が大きく、多くの家庭では③④のような外部サービスを併用する形が現実的です。以下で、それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

管理作業の主な内容

空き家管理でチェックすべき主な項目

  • 建物内外の目視点検(雨漏り・破損・不審な侵入跡の確認)
  • 通風・換気(室内の湿気・カビ対策)
  • 通水(水道管の劣化・悪臭防止のため蛇口に水を流す)
  • 庭木の剪定・雑草の除去
  • 郵便物の整理・ポストの確認
  • 簡易清掃(室内のほこり・外構のゴミ拾いなど)

民間の空き家管理サービスの費用相場とサービス内容

民間の空き家管理サービスは、不動産会社や便利屋、空き家管理専門の会社が提供しており、訪問頻度や作業内容によって月額3,000円〜1万円程度が目安です。多くの会社が「基本プラン」と「オプション」に分かれており、庭木の剪定や大掛かりな清掃は別料金になることが一般的です。

プラン例 訪問頻度 月額目安
ライトプラン 月1回 3,000円〜6,000円
スタンダードプラン 月1回(通水・通風・簡易清掃込み) 5,000円〜9,000円
プレミアムプラン 月2回 10,000円〜18,000円

多くのサービスでは、訪問のたびに写真付きの報告書がメールで届く仕組みになっており、遠距離に住んでいても実家の状況をスマートフォンで確認できます。契約前には、対応エリア・訪問時の作業範囲・追加料金が発生する条件を必ず確認しておきましょう。

サービスを選ぶときの比較ポイント

  • 対応エリアに実家の住所が含まれているか
  • 報告方法(写真・レポートの有無、報告のタイミング)
  • 緊急時(台風・積雪等)の駆けつけ対応の有無
  • 解約時の違約金・最低契約期間の条件
  • 庭木の剪定や不用品処分など、オプション料金の範囲

台風・大雪などの災害時の緊急対応について

民間の空き家管理サービスの中には、台風や大雪などで被害が予想されるタイミングで臨時の駆けつけ対応をオプションで提供している会社もあります。通常の定期訪問プランとは別料金になることが多いため、契約時に「緊急時の連絡・駆けつけ対応があるかどうか」「別料金の場合はいくらか」を確認しておくと安心です。

遠距離に住んでいると、テレビやニュースで実家周辺の災害情報を見てもすぐに現地を確認できないという不安がつきまといます。緊急対応オプションがある管理会社を選んでおけば、大きな災害があった直後でも、専門業者による現地確認や応急処置を依頼できる安心感があります。

シルバー人材センターに依頼する場合

各市区町村にあるシルバー人材センターでも、空き家の見回りや除草などの管理業務を請け負っています。民間業者より低価格で依頼できることが多いのが特徴で、地域の実情に詳しい会員が対応してくれる点も安心材料です。

料金体系はセンターごとに異なりますが、例えば見回りを年6回で18,180円、除草作業を1日単位(別途事務費・材料費)で依頼できるケースなどがあり、最低限の見回りだけであれば年間1〜2万円程度に抑えられる場合もあります。ただし、写真付きの詳細な報告書までは対応していないセンターも多いため、報告内容の希望を事前に確認しておくとよいでしょう。

ここがポイント


シルバー人材センターは見回り・除草・剪定といった単発の作業ごとの依頼が中心で、民間の空き家管理サービスのような「月額で通水・通風・報告書までまとめて対応」というパッケージ型とは性質が異なります。細かく管理内容を組み合わせたい場合は、両方を比較検討するとよいでしょう。

空き家の火災保険・地震保険で注意すべきポイント

空き家になった実家の火災保険を、そのまま放置していないか確認しておきましょう。火災保険の契約は「居住用」か「空き家(非居住用)」かで補償内容や保険料が異なり、居住していないことを保険会社に申告せずに契約を続けていると、いざというときに補償を受けられない可能性があります。

空き家の火災保険で確認すべきこと

  • 契約中の火災保険が「空き家」であることを保険会社に伝えているか
  • 空き家用のプランに切り替えが必要かどうか
  • 台風・積雪による損害、放火などのリスクに対応した補償内容か
  • 保険会社によっては、一定期間空き家が続くと契約更新を断られる場合がある

実家が空き家になったタイミングで、契約している保険会社や代理店に一度連絡し、現状に合った契約内容になっているか確認しておくことをおすすめします。

地震保険もあわせて確認しておく

地震による倒壊や火災は火災保険の補償対象外となるため、地震保険に加入しているかどうかもあわせて確認しておく必要があります。地震保険は単独では契約できず、火災保険とセットで加入する仕組みになっているため、空き家用の火災保険に切り替える際は、地震保険の継続可否も保険会社に確認しておきましょう。

老朽化した空き家では、保険会社によって加入自体を断られたり、補償内容が限定されたりするケースもあります。複数の保険会社・代理店に相談し、空き家でも加入しやすいプランを比較しておくと安心です。

空き家対策の補助金・支援制度を確認する

管理費用の負担を少しでも抑えたい場合は、実家がある自治体が用意している空き家対策の補助金・支援制度を確認してみましょう。多くの市区町村では、空き家の適正管理や活用を後押しするための独自制度を設けています。

自治体の空き家対策でよく見られる制度の例

  • 老朽危険空家等の解体・除却費用の一部補助
  • 空き家バンクに登録した物件のリフォーム費用補助
  • 空き家の登記・測量費用の一部補助
  • シルバー人材センター等による見回りサービスの利用料助成
  • 移住者向けの空き家活用リフォーム補助(自治体による移住促進策の一環)

制度の内容・補助額・対象条件は自治体ごとに大きく異なるため、実家がある市区町村の空き家対策担当窓口(建築指導課や住宅政策課など)に直接問い合わせて確認することをおすすめします。管理サービスの費用と合わせて、活用できる制度がないか一度調べておくとよいでしょう。

空き家の管理とあわせて確認したい相続登記の義務化

実家の名義がまだ亡くなった親のままになっていないか、この機会に確認しておきましょう。2024年4月1日から相続登記の申請が義務化されており、相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内に登記を行わないと、正当な理由なく怠った場合は10万円以下の過料の対象になる可能性があります。


この制度は2024年4月1日より前に相続した不動産にも適用され、その場合は2027年3月31日までの猶予期間内に登記を済ませる必要があります。空き家を管理しながらも、名義や登記の状況を後回しにしないよう注意しましょう。詳しくは法務省の「相続登記の申請義務化」特設ページで確認できます。

管理を長く続けるにせよ、将来売却するにせよ、相続登記が済んでいないと管理会社との契約や売却の手続きが進められない場合があります。実家の相続手続き全体の流れは、実家の相続手続き一覧|親が亡くなったらやることで詳しく解説していますので、あわせて確認しておきましょう。

管理を続けるか、売却するかを判断する基準

管理サービスを使えば当面の維持はできますが、空き家の管理方法を考えるタイミングは、そもそも実家をどうするか(保有・賃貸・売却)を見直す機会でもあります。管理費用は毎月・毎年発生し続けるコストである一方、売却すれば管理の手間そのものがなくなります。

選択肢 メリット デメリット
管理を続けて保有 将来の活用(移住・賃貸転用等)の余地を残せる 管理費用・固定資産税が継続的にかかる
賃貸に出す 収益を得られる、管理不全のリスクが下がる 入居者対応・修繕費の負担が発生する
売却する 管理の手間・費用がなくなる、まとまった資金を得られる 手放すと将来使えなくなる

特に、実家に戻る具体的な予定がなく、管理サービスの費用や固定資産税の負担だけが続いている場合は、早めに売却を検討したほうが総合的な負担を抑えられるケースが多くあります。実家を手放す場合の具体的な手続きの流れは、実家売却の手続きと流れ完全ガイドで解説しています。また、空き家を放置した場合の相続税・固定資産税の関係については、空き家の相続税対策|小規模宅地等の特例とはもあわせてご覧ください。

すぐに手放す決断ができない場合の選択肢として、自治体が運営する空き家バンクに登録し、移住希望者や地域おこし関係者に貸す・売る道を探る方法もあります。国土交通省の「空き家・空き地バンク総合情報ページ」から、実家がある自治体の空き家バンクの窓口を確認できます。

管理を終える際は遺品・残置物の整理も必要になる

売却や賃貸への転用を決めた場合、建物内に残された家具・家電・思い出の品などの残置物を整理する作業が別途必要になります。管理サービスで定期的に見回っていても、大量の家財の片付けまでは対応範囲外としている会社がほとんどのため、実家じまいの最終段階では別途対応を考えておく必要があります。

遺品・残置物の整理にかかる費用相場や業者の選び方については、遺品整理の費用相場・業者選びガイドで詳しく解説しています。管理を続けるか手放すかの方針が固まったタイミングで、あわせて確認しておくとスムーズです。

空き家管理サービスを選ぶ手続きの流れ

step
1
管理の目的と頻度を整理する

「最低限の見回りだけでよいのか」「通水・通風・報告書までしっかり依頼したいのか」を最初に整理しておくと、サービス選びで比較しやすくなります。

step
2
対応エリアの業者・シルバー人材センターを複数比較する

実家の住所に対応しているかを確認したうえで、民間業者は複数社の料金・プラン内容を比較し、シルバー人材センターは地域のセンターに直接問い合わせて料金体系を確認します。

step
3
契約内容・報告方法を確認して契約する

訪問頻度、作業範囲、追加料金の条件、報告方法(写真・メール等)、解約条件を確認したうえで契約します。

step
4
定期的に報告を確認し、管理方針を見直す

管理サービスを利用しながらも、半年〜1年に一度は「このまま保有を続けるか、売却を検討するか」を見直すタイミングを設けておくと、管理費用の負担だけがずるずる続く事態を避けられます。

step
5
年に一度は自分でも現地を訪れて状況を確認する

管理サービスの報告書だけに頼りきらず、可能であれば年に一度は自分の目で実家の状態を確認することをおすすめします。写真では分かりにくい臭いや細かな劣化に気付けるほか、近隣住民への挨拶や、今後の方針についての家族間の話し合いを現地でまとめて行える機会にもなります。

遠距離での空き家管理シミュレーション例

実際にどの程度の費用感になるのか、首都圏に住む方が地方の実家(戸建て)を管理する場合を例にシミュレーションしてみましょう。

項目 頻度 年間費用の目安
民間管理サービス(スタンダードプラン) 月1回 約60,000円〜108,000円
庭木の剪定(オプション) 年1〜2回 約20,000円〜40,000円
空き家用火災保険 年1回更新 約15,000円〜30,000円
固定資産税(特例適用時) 年1回 物件により異なる

このケースでは、管理サービスと保険だけで年間10万円前後の固定費がかかる計算になります。決して小さな金額ではないため、「このまま何年も管理を続けるのか」「数年をめどに売却するのか」を早い段階でシミュレーションしておくことが、無理のない判断につながります。

管理の負担が大きいと感じたら|まずは無料の一括査定で売却相場を知る

管理サービスの費用や固定資産税の負担を考えたとき、「このまま管理を続けるより、売却したほうが総合的に楽になるのでは」と感じたら、まずは無料の一括査定で実家の売却相場を確認してみることをおすすめします。査定額を知ったうえで、管理を続けるか手放すかを判断しても遅くはありません。

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空き家の管理方法に関するよくある質問

Q. 空き家を1年間まったく管理せずに放置するとどうなりますか?


すぐに罰則があるわけではありませんが、建物の劣化や庭木の繁茂が進み、近隣からの苦情や自治体からの「指導」につながりやすくなります。指導を放置して「管理不全空家等」の勧告を受けると、固定資産税の優遇が解除される可能性があるため、年1回程度でも最低限の見回りは行っておくことをおすすめします。

Q. 管理サービスと火災保険は別々に契約する必要がありますか?


はい、管理サービスと火災保険はそれぞれ別の契約です。管理サービスは巡回・清掃などの作業を代行するもの、火災保険は火災・台風等の損害に備える保険です。空き家になった際は、両方を見直しておく必要があります。

Q. シルバー人材センターと民間業者、どちらを選べばよいですか?


費用を抑えたい場合はシルバー人材センター、写真付きの報告書などきめ細かいサービスを求める場合は民間業者が向いています。両方に見積もりを依頼して、費用と対応内容を比較したうえで決めるとよいでしょう。

Q. 空き家管理サービスを使えば固定資産税が上がることはありませんか?


管理サービスを利用して適切な状態を保っていれば、「管理不全空家等」や「特定空家等」に指定される可能性は低くなります。ただし、外観の劣化や庭木の繁茂だけでなく、建物の傾きなど構造的な問題がある場合は、管理サービスだけでは解消できないこともあるため注意しましょう。

Q. 空き家バンクに登録すると管理の手間はなくなりますか?


空き家バンクへの登録は買い手・借り手を探すための仕組みであり、登録しただけで管理の手間がなくなるわけではありません。マッチングが成立するまでは、引き続き管理を続ける必要があります。

Q. 管理サービスの費用は経費として認められますか?


賃貸に出していない自宅(実家)としての空き家の場合、管理費用は原則として税務上の経費にはなりません。ただし、将来売却した際の取得費・譲渡費用の扱いが気になる場合は、税理士に個別に確認することをおすすめします。

Q. 管理サービスの利用中に近隣とトラブルになった場合はどうすればいいですか?


まずは契約している管理会社やシルバー人材センターの担当者に状況を伝え、現地確認を依頼するのが基本です。庭木の越境や騒音の苦情など、管理サービスの作業範囲内で対応できる内容であれば、追加費用なしで解消できる場合もあります。対応範囲外の内容であれば、遠距離であっても一度は電話や書面で直接近隣にお詫びと今後の管理方針を伝えておくと、関係がこじれにくくなります。

Q. 実家が遠方すぎて年に一度も帰れない場合、どの管理方法がおすすめですか?


自分での帰省が難しい場合は、写真付きの報告書が届く民間の空き家管理サービスを軸にするのがおすすめです。月1回程度の定期訪問プランを契約しておけば、現地に行かなくてもスマートフォンで実家の状況を継続的に把握できます。あわせて、緊急対応オプションの有無も確認しておくと、台風・大雪などの災害時にも安心です。

Q. 空き家対策の補助金は誰でも申請できますか?


補助金の対象者・条件は自治体ごとに異なり、所有者本人が申請する必要がある場合や、解体後の土地利用計画の提出を求められる場合もあります。予算に上限があり、申請時期が限定されていることも多いため、検討している場合は早めに実家がある市区町村の窓口に問い合わせることをおすすめします。

Q. 兄弟姉妹で実家を共有相続している場合、管理費用は誰が払うのですか?


共有名義の場合、法律上は共有持分に応じて管理費用を負担するのが原則ですが、実務上は代表者が立て替えて後から精算するケースも多く見られます。トラブルを避けるためにも、管理を始める前に費用の負担割合や支払い方法について、兄弟姉妹間で書面やメッセージなど形に残る形で合意しておくことをおすすめします。実家を共有相続した場合の売却時の注意点は、兄弟で実家を売却するときの同意とトラブル対処法で詳しく解説しています。

Q. 空き家の管理方法を途中で見直すことはできますか?


はい、管理方法はいつでも見直して問題ありません。例えば「最初はシルバー人材センターに見回りだけを頼んでいたが、報告書がほしくなったので民間サービスに切り替える」「管理サービスを使っていたが、売却を決めたので契約を解除する」といった変更は珍しくありません。契約中のサービスがある場合は、解約条件(違約金・解約通知の期限など)を確認したうえで切り替えを進めましょう。

まとめ|空き家の管理方法は早めに決め、定期的に見直すことが大切

空き家の管理方法を検討する際のチェックリスト

  • 「管理不全空家等」「特定空家等」に指定されるリスクを理解する
  • 自分での帰省・親族への依頼・シルバー人材センター・民間サービスの4つを比較する
  • 民間サービスは月額3,000円〜1万円程度が目安
  • シルバー人材センターは費用を抑えたい場合の選択肢になる
  • 火災保険が「空き家用」の契約になっているか確認する
  • 管理費用と売却のメリット・デメリットを定期的に比較する
  • 台風・大雪等の緊急対応オプションの有無を契約前に確認する
  • 売却・賃貸転用を決めた際は残置物の整理も早めに計画する

空き家の管理方法に絶対的な正解はなく、実家までの距離や予算、将来その家をどうしたいかによって最適な選択は変わります。まずは放置した場合のリスクを正しく理解したうえで、管理サービスの利用を含めて無理のない方法を選び、半年〜1年ごとに「このまま管理を続けるか、売却するか」を見直していくことが、遠距離での実家管理を長続きさせるコツです。

特に、遠距離に住んでいると「管理の負担」と「税金・維持コストの負担」の両方が重なりやすいため、一人で抱え込まず、管理会社・シルバー人材センター・不動産会社など外部の専門家をうまく頼りながら、無理のないペースで方針を固めていくことをおすすめします。

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実家を売却する際の手続きと流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。
実家売却の手続きと流れ完全ガイド
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空き家の相続税対策|小規模宅地等の特例とは

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