ケアマネジャーの選び方は、その後の介護の進めやすさを大きく左右する重要なポイントです。特に遠距離介護の場合、家族が現地に頻繁に足を運べない分、ケアマネジャーとの連携が在宅生活の質を左右すると言っても過言ではありません。
「紹介されたケアマネジャーとなんとなく契約したが、本当にこの人でよかったのか不安」「遠方に住んでいて、担当者会議にも参加できず置いてけぼりになっている気がする」——そうした悩みを抱える方は少なくありません。この記事では、ケアマネジャーの選び方を探し方・費用・見極めるポイントの観点から整理したうえで、変更方法の手続きや円満に交代するための伝え方、遠距離介護ならではの注意点まで完全解説します。
結論を先取りすると、ケアプランの作成費用は原則として自己負担0円で、地域包括支援センターや市区町村の窓口で無料相談できるため、「今のケアマネジャーが合わない」と感じたら、遠慮せずに探し直したり変更したりして問題ありません。以下で詳しく見ていきましょう。
こんな方におすすめ
- これから介護保険サービスを利用するため、ケアマネジャーを探している方
- 今のケアマネジャーと相性が合わず、変更を検討している方
- 遠距離に住んでいて、ケアマネジャーとの連携に不安がある方
- ケアマネジャー選びの費用や手続きの流れを知りたい方
- 円満にケアマネジャーを交代させる伝え方を知りたい方
この記事でわかること
- ケアマネジャー・居宅介護支援事業所とは何か
- ケアマネジャーの探し方と依頼先
- ケアプラン作成にかかる費用(原則自己負担0円)
- 良いケアマネジャーを見極める選び方のポイント
- ケアマネジャーの変更方法・手続きの流れ
- 遠距離介護ならではの注意点と連携のコツ
ケアマネジャー(介護支援専門員)とは|居宅介護支援事業所との関係
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、要介護・要支援と認定された方の相談を受け、ケアプラン(介護サービス計画書)を作成し、サービス事業者や市区町村との連絡調整を行う専門職です。厚生労働省の資料でも、公正・中立の立場から利用者の自立支援を目的に業務を行う専門職と位置づけられています。
在宅で介護サービスを利用する場合、ケアマネジャーは「居宅介護支援事業所」に所属して活動しているのが一般的です。利用者は居宅介護支援事業所と契約を結び、その事業所に所属するケアマネジャーが担当としてつく、という関係になります。
ケアマネジャー1人あたりの担当件数には上限がある
ケアマネジャー1人が担当できる利用者数には運営基準上の上限があり、標準的な担当件数は35件、上限は44件(一定の要件を満たす事業所では49件まで)とされています。担当件数が多すぎるケアマネジャーは、一人ひとりへの対応が手薄になりがちなので、契約前に「現在何件程度を担当しているか」を聞いてみるのも一つの目安になります。
要支援と要介護でケアプランの作成元が異なる
意外と知られていませんが、「要支援1・2」と認定された方のケアプランは、居宅介護支援事業所ではなく地域包括支援センターが中心となって作成するのが基本です(一部業務を居宅介護支援事業所に委託している場合もあります)。一方、「要介護1〜5」と認定された方は、この記事で解説する居宅介護支援事業所のケアマネジャーを自分で選んで契約する形になります。要支援から要介護へ認定区分が変わったタイミングで、担当窓口も切り替わる点は覚えておきましょう。
「主任ケアマネジャー」がいる事業所は相談体制が手厚い傾向
ケアマネジャーの中には、一定の実務経験と研修を経て取得する「主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)」という上位資格を持つ方もいます。主任ケアマネジャーが在籍する事業所は、他のケアマネジャーへの指導・相談対応の体制が整っていることが多く、担当者本人が急に対応できなくなった場合のバックアップ体制も比較的しっかりしている傾向があります。事業所選びの際、判断材料の一つに加えてもよいでしょう。
ケアマネジャーの探し方|依頼先は主に3つ
ケアマネジャーの選び方を考える前に、まずはどこで探せるのかを知っておく必要があります。主な依頼先は以下の3つです。
| 探し方 | 特徴 |
|---|---|
| 地域包括支援センターに相談する | 要支援者や、要介護認定を受けたばかりで事業所に心当たりがない方に紹介してもらえる |
| 市区町村の介護保険担当窓口で一覧をもらう | 地域の居宅介護支援事業所一覧(通称「ハートページ」等の冊子)を入手できる |
| 入院先の病院・地域の口コミで紹介してもらう | 退院時の連携がスムーズになりやすい、実際の評判を聞ける |
特にどこに相談してよいかわからない場合は、まず地域包括支援センターに連絡するのが最も確実です。地域包括支援センターは介護に関する総合相談窓口であり、地域の居宅介護支援事業所の情報を豊富に持っています。
介護サービス情報公表システムでも事業所を検索できる
厚生労働省が運営する「介護サービス情報公表システム」を使うと、地域ごとの居宅介護支援事業所を自分で検索することもできます。事業所の運営方針やサービス提供地域が公表されているため、地域包括支援センターへの相談と並行して確認しておくと選択肢が広がります。
ケアマネジャーへの依頼・ケアプラン作成にかかる費用
結論から言うと、ケアプランの作成・ケアマネジメントにかかる費用は、原則として全額が介護保険から給付され、利用者の自己負担は0円です。これは2000年の介護保険制度開始当初から続く仕組みで、「お金がかかるから相談をためらう」必要はありません。
なお、国の審議会ではケアプラン作成の一部有料化が2027年度の制度改正に向けて議論されています。現時点(2026年)では正式決定していませんが、今後の制度改正の動向は注視しておく価値があります。
費用がかからないからこそ、複数の候補を比較してもよい
ケアマネジャーへの相談・依頼に費用がかからないため、1つの事業所だけで決めずに、気になる点があれば複数の候補を比較検討することも十分可能です。最初に紹介されたケアマネジャーと必ず契約しなければならないわけではないと知っておくと、選択の幅が広がります。
実際に利用する介護サービスには自己負担が発生する
ケアプラン作成自体は無料ですが、ケアプランに基づいて実際に利用する訪問介護・デイサービスなどの介護サービスには、所得に応じて1割〜3割の自己負担が発生します。「ケアマネジャーへの相談は無料だが、その先で利用するサービスには費用がかかる」という点を混同しないよう整理しておきましょう。
ケアマネジャーの選び方|良いケアマネジャーを見極める6つのポイント
ケアマネジャーの選び方で失敗しないためには、専門知識だけでなく、人柄や連絡のつきやすさも含めて総合的に判断することが大切です。
ケアマネジャーを見極めるチェックポイント
- 連絡がつきやすく、レスポンスが早いか
- 本人・家族の希望をきちんと聞いたうえでケアプランを提案してくれるか
- 地域のサービス・施設情報に詳しいか
- 担当件数を抱えすぎていないか
- 緊急時のバックアップ体制(担当者不在時の連絡先)があるか
- 遠距離に住む家族とのやり取り(電話・メール・オンライン面談)に理解があるか
遠距離の家族への対応力は特に重要な判断基準
遠距離介護の場合、担当者会議や自宅訪問に家族が毎回同席するのは難しいため、電話やオンライン会議での状況共有にどこまで対応してくれるかを事前に確認しておくことが重要です。契約前の面談時に、「遠方に住んでいるが、電話やビデオ通話で定期的に状況を共有してもらえるか」を率直に聞いてみましょう。快く対応してくれるケアマネジャーであれば、その後も安心して任せやすくなります。
最初の面談で「聞く姿勢」があるかを確認する
良いケアマネジャーは、最初の面談で本人・家族の話をじっくり聞き、生活歴や価値観を踏まえたケアプランを一緒に考えてくれます。逆に、こちらの要望を聞かずに一方的にサービスを決めようとするケアマネジャーは、その後のミスマッチにつながりやすいため注意が必要です。
資格の種類・実務経験年数も確認しておくと安心
介護支援専門員には、保健・医療・福祉分野での実務経験を経て資格を取得した方が多く、看護師出身か、介護福祉士出身かによって得意分野が異なる傾向があります。たとえば医療的なケアが多い場合は看護師資格を持つケアマネジャー、生活支援や施設探しの相談が中心の場合は介護福祉士出身のケアマネジャーが心強いこともあります。契約前に、これまでの経歴や得意分野をさりげなく聞いてみるのもよい判断材料になります。
複数のケアマネジャーに会ってから決めても問題ない
最初に紹介された1人だけで即決する必要はありません。気になる点があれば、地域包括支援センターに「他の候補も紹介してほしい」と伝えて構いません。比較する時間がもったいないと感じるかもしれませんが、その後何年にもわたって付き合っていく相手だからこそ、納得できるまで比較検討する価値があります。
ケアマネジャーの変更方法・手続きの流れ
ケアマネジャーは途中で変更することが可能です。「一度契約したから変えられない」ということはありません。
ケアマネジャー変更の基本的な流れ
- 紹介してくれた窓口(地域包括支援センター等)に再度相談する
- 同じ事業所内で担当者だけ変更したいか、事業所自体を変えたいかを整理する
- 新しいケアマネジャー・事業所の候補を紹介してもらう
- 新しい担当者と面談し、方針が合うか確認する
- 現在の事業所へ契約終了の連絡をする
- 新しい事業所と契約を結び、利用を開始する
市区町村へのケアマネジャー変更に関する事務手続きは、基本的に新しく担当することになった居宅介護支援事業所が行ってくれるため、利用者側で複雑な書類手続きをする必要はほとんどありません。
同じ事業所内での担当者変更を希望する場合
ケアマネジャー個人とは相性が合わないが、事業所自体は変えたくない場合は、その事業所の管理者に担当者の変更を相談する方法もあります。事業所を変えるよりも手続きが簡単で、これまでの経緯を引き継ぎやすいというメリットがあります。
変更にかかる期間の目安
変更先の候補が決まっていれば、相談から契約切り替えまで、通常2週間〜1ヶ月程度で完了することが多いです。ケアプランの空白期間ができないよう、現在のケアマネジャーとの契約を終了する前に、次の担当者との契約・引き継ぎのめどを立ててから進めるのが安全です。急ぎの場合は、地域包括支援センターに「なるべく早く」と伝えれば、対応を急いでもらえることもあります。
円満にケアマネジャーを交代させるための伝え方
ケアマネジャーの変更を切り出す際、感情的に相手を非難するような伝え方は避け、あくまで「自分たちの希望」を主語にして伝えることが円満な交代のコツです。
| 避けたい伝え方 | おすすめの伝え方 |
|---|---|
| 「担当者のやり方が下手だった」 | 「私たちが希望する方針と、少し違いを感じました」 |
| 「全然連絡が取れなくて困った」 | 「もう少しこまめに連絡を取り合える体制を希望しています」 |
| 「何も提案してくれなかった」 | 「別の視点からも提案してもらえる方にお願いしたいと考えています」 |
今後も同じ地域で介護サービスを利用し続けることを考えると、一時の感情に任せてトラブルになるのは避けたほうが得策です。角が立たない伝え方を心がけつつ、必要であれば地域包括支援センターに間に入ってもらうのも一つの方法です。
遠距離介護ならではのケアマネジャーとの付き合い方
遠距離に住んでいると、現地でのやり取りに参加しにくい分、情報共有の方法をあらかじめ決めておくことが特に重要になります。
担当者会議にはオンラインで参加できないか相談する
ケアプランの内容を話し合う「サービス担当者会議」は、近年はオンライン会議システムでの参加に対応してくれる事業所も増えています。毎回帰省するのが難しい場合は、契約前にオンライン参加の可否を確認しておきましょう。
連絡手段・連絡がつきやすい時間帯を確認しておく
電話が中心のケアマネジャーもいれば、メールやチャットツールでのやり取りに対応してくれるケアマネジャーもいます。自分たちが連絡を取りやすい手段・時間帯とケアマネジャーの対応可能な時間帯が合っているかを、契約前に確認しておくと、その後のすれ違いを防げます。
帰省のタイミングに合わせて面談を設定してもらう
数ヶ月に一度しか帰省できない場合でも、帰省のタイミングに合わせてケアマネジャーとの面談日を調整してもらうことで、直接顔を合わせて状況を確認する機会を作れます。事前に大まかな帰省スケジュールを伝えておくと、ケアマネジャー側も調整しやすくなります。
見守りサービスの情報もケアマネジャーと共有する
見守りサービスやICT機器を導入している場合は、得られた生活リズムの情報をケアマネジャーにも共有しておくと、ケアプランの見直しに役立ちます。見守りサービス・ICT機器の種類や選び方については、遠距離介護の見守りサービス・ICT活用完全ガイドで詳しく解説しています。
ケアマネジャーとの上手な付き合い方|日頃のコミュニケーションのコツ
良いケアマネジャーを選んだ後も、日頃のコミュニケーションの取り方次第で、その後の連携の質は大きく変わります。契約して終わりにせず、以下のような関わり方を意識してみましょう。
気になったことはその都度、小さいうちに伝える
「最近親の様子が少し変わった気がする」「サービス内容に少し疑問がある」といった小さな違和感は、溜め込まずにその都度ケアマネジャーに伝えることが大切です。小さな違和感を放置していると、後になって大きな不満やトラブルに発展してしまうことがあります。
感謝の言葉を伝えることも関係づくりの一部
ケアマネジャーも人間である以上、「いつも助かっています」といった感謝の言葉があると、より親身に対応しようという気持ちにつながります。要望や不満だけでなく、良かった点もあわせて伝えることで、良好な関係を長く続けやすくなります。
連絡ノート・共有アプリを活用して情報を蓄積する
訪問介護やデイサービスの事業所との間で使われている連絡ノートに加え、家族・ケアマネジャー・サービス事業者間で情報を共有できるアプリを活用する家庭も増えています。遠距離に住んでいて日々の細かい変化を直接見ることができない分、こうしたツールを積極的に使うことで情報格差を埋めることができます。
ケアマネジャー選びでよくある失敗例と対策
実際に多くの家庭が経験しているケアマネジャー選びの失敗パターンを知っておくと、同じ失敗を避けやすくなります。
失敗例①:最初に紹介された1人にそのまま決めてしまう
地域包括支援センターや病院から紹介された最初のケアマネジャーに、比較検討せずそのまま決めてしまい、後から「合わない」と気づくパターンは非常によくあります。紹介してもらうこと自体は問題ありませんが、契約前に最低限の面談を行い、方針や連絡体制を確認する一手間を惜しまないようにしましょう。
失敗例②:遠距離であることを事前に伝えていなかった
契約時に「家族は遠方に住んでいる」ということを伝えないまま話を進めてしまい、いざというときに連絡体制が整っていなかったという失敗もあります。契約前の面談の段階で、遠距離に住んでいる旨と、希望する連絡方法・頻度をはっきり伝えておくことが大切です。
失敗例③:不満を溜め込んで突然関係を切ってしまう
日頃の小さな不満を伝えないまま我慢し続け、限界に達して突然「もう結構です」と関係を断ち切ってしまうと、ケアマネジャー側も戸惑い、その後の引き継ぎがぎくしゃくしがちです。不満は早い段階で、冷静に伝えるよう心がけましょう。
失敗例④:苦情の相談先を知らないまま我慢し続ける
ケアマネジャーや事業所に直接言いにくい深刻な不満がある場合は、都道府県の国民健康保険団体連合会(国保連)や市区町村の介護保険担当窓口が、介護サービスに関する苦情の相談を受け付けています。事業所の管理者にも地域包括支援センターにも相談しづらいと感じる場合は、こうした第三者機関の存在も知っておくと安心です。
介護サービス全体の情報収集も並行して進めよう
ケアマネジャー選びと合わせて、将来的な施設入居も見据えて、介護サービス全体の情報を早めに集めておくことで、いざというときに慌てず判断できます。
ケアマネジャー選び〜変更までの手続きの流れ
step
1要介護・要支援認定を受ける
まだ認定を受けていない場合は、介護保険の申請から進めます。
step
2地域包括支援センター・市区町村窓口に相談する
ケアマネジャーの探し方がわからない場合は、まずここに連絡します。
step
3候補の居宅介護支援事業所と面談する
担当件数・連絡体制・遠距離への対応力を確認します。
step
4契約を結び、ケアプランを作成してもらう
本人・家族の希望を伝え、納得できるケアプランに仕上げてもらいます。
step
5運用しながら相性を見極める
合わないと感じたら、遠慮せず変更を検討します。
step
6必要であれば紹介元に再相談し、変更手続きを進める
事務手続きの多くは新しい事業所が代行してくれます。
ケアマネジャーの選び方に関するよくある質問
Q. ケアマネジャーの選び方で一番重視すべきポイントは何ですか?
連絡のつきやすさと、本人・家族の希望をきちんと聞いてくれるかどうかが最も重要です。専門知識があっても、コミュニケーションが取りにくいケアマネジャーだと、遠距離介護では特にストレスが大きくなります。
Q. ケアマネジャーは自分で選べますか?
はい、要介護・要支援の認定を受けた方は、自分でケアマネジャー・居宅介護支援事業所を選ぶことができます。地域包括支援センターや市区町村の窓口で候補を紹介してもらい、比較検討したうえで契約先を決めましょう。
Q. ケアマネジャーへの依頼に費用はかかりますか?
原則として自己負担0円です。ケアプラン作成にかかる費用は全額が介護保険から給付されます。ただし、2027年度の制度改正に向けて一部有料化が議論されているため、今後の動向は確認しておくとよいでしょう。
Q. ケアマネジャーは途中で変更できますか?
はい、いつでも変更可能です。紹介してくれた窓口に再度相談し、新しい担当者と面談したうえで契約を切り替えられます。市区町村への事務手続きは新しい事業所が行ってくれます。
Q. ケアマネジャーを変更すると、今のサービスが受けられなくなりますか?
いいえ、利用している介護サービス自体が使えなくなるわけではありません。新しいケアマネジャーが、それまでの利用状況を引き継いだうえでケアプランを再作成してくれます。
Q. ケアマネジャーの変更を伝えると気まずくなりませんか?
「自分たちの希望と少し違いを感じた」という伝え方をすれば、角が立ちにくくなります。不安な場合は、地域包括支援センターに間に入ってもらい、直接本人に伝えずに変更を進めることも可能です。
Q. 遠距離に住んでいてもケアマネジャーと十分に連携できますか?
電話・メール・オンライン会議への対応状況を契約前に確認しておけば、十分連携できます。近年はサービス担当者会議へのオンライン参加に対応する事業所も増えています。
Q. ケアマネジャーが担当している件数はどこで確認できますか?
契約前の面談時に、「現在何件程度を担当されていますか」と直接質問するのが確実です。標準的な担当件数は35件、運営基準上の上限は44件(要件を満たす事業所は49件)とされています。
Q. 施設入居後もケアマネジャーは同じ人が担当しますか?
多くの場合、施設入居時には施設所属の「施設ケアマネジャー」に引き継がれます。在宅時に担当していた居宅ケアマネジャーとは異なる担当者になるのが一般的です。
Q. ケアマネジャーとの担当者会議には必ず出席しなければいけませんか?
必須ではありませんが、本人・家族の意向を反映したケアプランにするためには、何らかの形で参加することが望ましいです。現地に行けない場合は、電話やオンライン会議での参加を相談してみましょう。
Q. ケアマネジャーとの相性が悪いと感じたら、すぐに変更すべきですか?
一時的な行き違いなのか、根本的に方針が合わないのかを見極めてから判断することをおすすめします。気になる点があれば、まずは率直に希望を伝えてみて、それでも改善しない場合に変更を検討するとよいでしょう。
Q. ケアマネジャーの変更に回数制限はありますか?
法律上、変更回数に制限はありません。ただし、あまり頻繁に変更すると、そのたびに一から状況説明が必要になり、かえって手間がかかることもあるため、慎重に選ぶことをおすすめします。
Q. 要支援と認定された場合もケアマネジャーは自分で選べますか?
要支援1・2の場合は、居宅介護支援事業所ではなく地域包括支援センターがケアプラン作成の中心となります。担当者を個別に選ぶという形ではありませんが、対応に不安がある場合は地域包括支援センターに直接相談できます。
Q. 主任ケアマネジャーとは何ですか?
一定の実務経験と研修を経て取得する上位資格を持つケアマネジャーのことです。主任ケアマネジャーが在籍する事業所は、他の担当者への指導・相談体制が整っていることが多く、バックアップ体制の手厚さの目安になります。
Q. ケアマネジャーの前職(看護師・介護福祉士など)は選ぶ基準になりますか?
絶対的な基準ではありませんが、参考にはなります。医療的なケアへの不安が大きい場合は看護師出身のケアマネジャー、生活支援や施設探しの相談が中心になりそうな場合は介護福祉士出身のケアマネジャーが、それぞれの経験を活かしたアドバイスをしてくれることがあります。
Q. ケアマネジャーや事業所に直接言いにくい不満がある場合、どこに相談すればいいですか?
都道府県の国民健康保険団体連合会(国保連)や、市区町村の介護保険担当窓口が、介護サービスに関する苦情相談を受け付けています。事業所や地域包括支援センターに直接言いにくい場合は、こうした第三者機関に相談する方法もあります。
Q. 契約前の面談では何を伝えておくべきですか?
家族が遠距離に住んでいること、希望する連絡方法・頻度、緊急時に最初に連絡してほしい相手を具体的に伝えておくと、後々の行き違いを防ぎやすくなります。契約前の面談は、ケアマネジャー側にとっても家族の状況を把握する大切な機会です。
Q. 兄弟姉妹がいる場合、ケアマネジャーとの窓口は一本化すべきですか?
連絡窓口となる代表者を一人決めておくことをおすすめします。複数の兄弟姉妹がそれぞれ個別に連絡を取ると、ケアマネジャー側も情報を整理しづらくなります。代表者を通じて情報を集約し、その内容を兄弟姉妹間で共有する形にすると、連携がスムーズになります。
まとめ|ケアマネジャーの選び方を押さえ、遠距離でも安心できる連携体制を作ろう
ケアマネジャー選び・変更のチェックリスト
- 地域包括支援センター・市区町村窓口・介護サービス情報公表システムで候補を探す
- ケアプラン作成費用は原則自己負担0円と知っておく
- 連絡のつきやすさ・希望を聞く姿勢を重視して選ぶ
- 遠距離の家族への対応力(電話・オンライン会議への理解)を確認する
- 担当件数を抱えすぎていないか契約前に聞いてみる
- 合わないと感じたら遠慮せず変更を検討する
- 変更時は「自分たちの希望」を主語にした伝え方を心がける
- 見守りサービスの情報などもケアマネジャーと共有する
- 気になったことは溜め込まず、その都度小さいうちに伝える
- 要支援・要介護で担当窓口が異なる点を理解しておく
- 契約前の面談で、遠距離である旨と希望する連絡方法を具体的に伝えておく
- 深刻な不満がある場合は国保連や市区町村窓口への相談も選択肢に入れる
- 兄弟姉妹がいる場合は連絡窓口となる代表者を決めておく
- 将来の施設入居も見据えて、早めに情報収集を進める
ケアマネジャーの選び方に唯一の正解はありませんが、連絡のつきやすさ・希望を聞く姿勢・遠距離の家族への理解という3点を軸に選べば、大きな失敗は避けられます。もし今のケアマネジャーとの相性に違和感があれば、我慢せずに地域包括支援センターへ相談してみましょう。
契約して終わりではなく、日頃から小さな違和感を伝え合い、感謝の言葉もかけ合う関係を築くことが、長く付き合っていくうえでの一番の近道です。
ケアマネジャーとの良好な関係は、遠距離介護を無理なく続けるための土台になります。見守りサービスやICT機器の情報も共有しながら、離れていても安心できる連携体制を少しずつ作り上げていきましょう。
最初の担当者選びで完璧を目指す必要はありません。実際にやり取りを重ねる中で「合う・合わない」が見えてくることも多いため、まずは一歩踏み出して相談してみることが、遠距離介護をスムーズに進めるための第一歩になります。
遠距離介護の準備・見守りについてはこちら
遠距離介護の全体的な準備については、以下の記事で詳しく解説しています。
→ 遠距離介護のやり方・準備すること完全ガイド
介護保険の申請方法については、以下の記事もあわせてご覧ください。
→ 介護保険の申請方法|親が遠方に住む場合
見守りサービス・ICT活用については、以下の記事で詳しく解説しています。
→ 遠距離介護の見守りサービス・ICT活用完全ガイド